子供の視力回復トレーニング【5】 眼筋体操

子供の視力回復のトレーニングとして、最後に「眼筋体操」を紹介します。これは海外の研究者によって考案された、外眼筋の緊張を解くトレーニング法です。外眼筋は、眼球の周囲にあって眼球を動かすための筋肉ですが、これが緊張を重ねることによって眼球に無用な力が加わり、近視・遠視・乱視・斜視などを引き起こすとされています。そこで、その緊張を解くために考案されたのが眼筋体操です。

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眼筋体操を行なうときは、その前に、心身を落ち着かせるため、次のようなリラックス法を行ないます。
【1】ソファに深く腰掛けて目を閉じる。
【2】考えごとを忘れる。
【3】顔の力を抜く。
【4】目の力を抜く。
【5】顔を緊張させずに穏やかな表情をする。

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リラックスできたら、次に「5大基礎訓練」と呼ばれる5つのエクササイズメニューを行います。
1 まばたき………特定のものに視線をやらず、まぶたを完全に閉じない軽いまばたきを、およそ3秒に1回の割で1分間ほど行ないます。
2 中心固視………ペンを手にして、書くときと同じ距離でペン先を見ます。ただし、じっと注視する感じではなく、ごく自然に静かに、3分から5分ほど見つめ続けます。その間、3秒に1回程度の軽いまばたきも忘れずに。
3 視点移動………本のページを開き、行頭の1文字だけを2〜3行おきにゆっくりと見ていきます。約3分。
4 身体回転………足を15cmほど開いて立ち、足の位置はそのままに、腰をゆっくり回して左右を交互に向きます。目に入る光景は意識せずに、5分から10分程度続けます。
5 文字を読む………立ったままで体を左右にゆっくりと揺らしながら、1.5mから3mほど離れた壁に掛けたカレンダーの数字を一つずつ読んでいきます。カレンダーでなくても、文字が書かれたものなら何でも結構です。このとき、ひとつ読むごとにまばたきをし、約5分間続けます。次に手で片目を軽くおおい、片目で同じ運動を左右各3分ほど行ないます。以上です。子供に眼筋体操をさせるときは、保護者がインストラクターとしてつかなければむずかしそうです。

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