子供の視力回復トレーニング【3】 遠近体操法

子供の視力回復のトレーニングとしてもっとも手軽にできる方法が「遠近体操法」です。場所をとらず、いつでもすぐに座ったままでできますから、勉強中の気分転換やリフレッシュにもなる目の体操です。

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この方法は、あらかじめ親指にはめる指サック(または指輪のようなもの)を準備し、その表面に、視力検査表で使われているランドルト環(アルファベットのCの形)を書いておきます。そのランドルト環をずっと注視しながら、指を遠ざけたり近づけたりします。まず、片手の親指に指サックをはめ、目の前で親指を立てます。ランドルト環をじっと見ながら、その指をすうっと前に押し出し、一呼吸置いてから、目の前10cmくらいのところまでゆっくりと近づけてきます。この間、ランドルト環の切れ目の部分を見続けます。この動作を、目や腕があまり疲れない程度(2〜3分ほど)くりかえしてください。

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遠近体操法は、眼球の中のレンズである水晶体の厚さをコントロールする毛様体筋に対して適度な運動を与えることにより、その緊張をほぐそうとするものです。指を押し出すときに、すうっと素早く押し出すところがポイントです。毛様体筋は、近くを見るとき、水晶体を膨らませるために緊張していますが、指を押し出すときには、遠ざかるランドルト環に焦点を合わせ続けるために、自然とその緊張が緩みます。それをくりかえすことにより、遠くを見るときの毛様体筋の弛緩がスムーズに行われるようになります。この動作の中で、押し出した指を再び近づけるときにゆっくりと動かすのは、毛様体筋が早い動きに焦点を合わせようとして一気に緊張することのないようにするためです。すうっと押し出して、静かにゆっくり近づける、これだけの動作を目で追うことにより、目の緊張がほぐれてゆきます。

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