子供だけの心因性視力障害【1】 その原因

子供の視力低下をもたらす病気として最近増加しているのが、心因性視力障害です。現代社会特有のストレスを感じているのは、大人たちばかりではありません。子供もストレスを感じており、それによって引き起こされる心身症を発症しています。そして、子供における心身症の多くが、視力障害という形でその症状を現します。現在、近視・遠視・乱視といった目の屈折異常の症状を持っていながら、メガネをかけても視力の良くならない小中学生が増えています。

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子供の心因性視力障害は以前から見られ、従来は、心理的ストレスと視力障害の関係の明らかなものがほとんどでした。しかし、現在では、心理的な原因がはっきりとは把握できない心因性視力障害が全体のおよそ4割を占めています。そのようなケースでは、障害の程度が視力0.4〜0.6と比較的に軽く、子供自身も異常に気付いていない場合がほとんどです。

心因性視力障害を発症している最多年齢層は8歳〜12歳、女子の患者数が圧倒的に多く、男子の3〜4倍に達しています。その多くは毎年学校で行なわれる定期健康診断で発見されますが、検査しても眼球や視神経には何の異常も発見されません。しかし、問診の結果、学校や家庭での悩みを抱えている場合が少なくないようです。また、視力測定のたびに視力が変わる子供や、度のないメガネをかけて視力が改善するという不思議な現象も見られます。わずかなストレスの変化で視力低下が起きているようです。

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心理的な発症原因としては、家庭・学校での悩みごとが少なくないようですが、中には、とても悩みとは思えないようなことも原因となります。例えば、クラス替えによる戸惑いや、大好きな友人・先生のメガネに憧れるメガネ願望なども原因となり、メガネ願望の場合は度のないメガネを与えることで視力が回復することがあります。心理的な原因は実にさまざまであり、また、大人がそれを理解することは容易ではありません。

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