子供の視力低下の原因

子供の視力は6歳頃まで発達し続けます。眼球の機能、視神経と脳の視床などが乳幼児期を通して発達し続け、小学校入学の時期までには大人と変わらない視力を獲得することになります。しかし、この時期に目を正しく使わなかったり、目に良くない健康状態に置かれたりすると、正常な目の発達が阻害され、視力の低下を招くこととなります。

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そのような視力低下の原因として代表的なものが、目を酷使することによる疲れ目です。幼児にとっては、長時間にわたってテレビを見続けることやゲームをすること、絵本などを見続けることが、疲れ目の原因となります。また、疲れ目と同様に、テレビ画面や絵本をじっと見続けることによって起きるドライアイも、視力低下の一因となっています。その他、ストレスや偏った食生活、病気の悪影響、頚椎や体の歪みによる血液循環の悪化と神経への悪影響なども、視力低下の原因と考えられています。

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これらが原因となって起こる視力の低下は、幼児期を過ぎて視力の形成が完了した後も、変わらずに続きます。むしろ、テレビを見たりゲームをしたりする時間が増え、勉強や読書にも時間を費やすことによって、近視の児童や少年が増加し、視力低下の度合いも強くなると考えられます。

また、子供の体格向上も、視力低下の根本的な要因になっていると見られています。視力の発達は6歳頃に完了しますが、眼球と体の成長はその後も続き、眼球を納める頭蓋骨も成長します。その場合、眼球がわずかながら前後に引き伸ばされるため、水晶体を通過した光が網膜の手前で焦点を結び、網膜上の正しい位置に焦点を結ぶことがむずかしくなると言われています。通常、子供は幼いときほど遠視の傾向が強く、成長とともに近視傾向に向かうことにより正視眼(焦点を網膜上に結ぶ正しい視力の目)となりますが、体格の向上した現代の子供たちには、正視を通り越して網膜の手前で焦点を結んでしまう近視の傾向が強いと考えられています。これは遺伝的というよりも後天的な現象と見るべきですが、生活習慣の改善などでは解決できない問題です。

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