子供の視力回復トレーニング【2】 遠方凝視法

子供の視力回復のトレーニングとして専門業者のトレーニングセンターでもよく行われているのが「遠方凝視法」です。このトレーニング法は、自宅の室内で簡単に行なえるところがメリットです。

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トレーニングの方法は、まず、視力検査で使われるランドルト環の視力検査表を壁面に貼ります。ランドルト環はアルファベットのCに似て、円の一部分が切れた形をしており、その切れ目の位置を見分けられるかどうかによって視力判定の基準とされています。Googleで「視力検査表(3m用)」を検索し、プリントアウトしてください。

視力検査表を壁に貼ったら、3mは離れて立ち、見えづらいランドルト環を確認しておきます。そして、まず近くにある物(自分の指先でも結構です)を数秒間見つめ、次に確認しておいたランドルト環をじっと見つめます。このとき、ランドルト環がはっきり見えるようにピントを合わせようと意識してください。ランドルト環がある程度見えたら、同じ動作をくりかえします。

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前述の望遠訓練法は、眼球のレンズの働きをする水晶体とその厚みをコントロールする毛用体筋の緊張を解くことを目的としたトレーニング法でしたが、この遠方凝視法は、逆に毛様体筋に緊張を与えて鍛えることを目的としており、それによって水晶体の調節機能を回復しようとするものです。ともに水晶体の調節機能の回復をめざしながら、一方は目の緊張をなくそうとし、もう一方は目に緊張を与えるという、まったく相矛盾する考え方に立って考案されたトレーニング方法です。遠方凝視法も、望遠訓練法と同様に、仮性近視に対しては効果的かもしれません。子供が気に入ってくれるものを選んで続けてみてください。

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