子供の視力回復トレーニング【1】 望遠訓練法

子供の視力回復のために自宅で目のトレーニングをさせたい方のために、手軽にできるトレーニング方法を紹介します。まず最初は、「望遠訓練法」です。この方法は、読んで字のごとく、「遠くを望み見る」だけの簡単なトレーニングですが、仮性近視の子供には十分に効果が期待できます。

スポンサードリンク














仮性近視は、近視(正確には屈折性近視)の前段階として発生し、小中学生にはよく見られる症状です。眼球内のレンズである水晶体は、それを取り巻く毛様体筋という筋肉によって膨らみを調節し、目のピントを合わせます。近くを見るときは毛様体筋が緊張して水晶体が膨らみを増し、遠くを見るときは毛様体筋が弛緩して水晶体が扁平になるという仕組みです。仮性近視では、この毛様体筋がつねに緊張した状態となり、遠くを見てもはっきりと見えなくなります。

スポンサードリンク














毛様体筋が緊張状態から解放されない原因は、日常生活の中で近くにあるものばかりを見つめ続け、遠くをあまり見なくなったことが原因と考えられています。そこで、意識して遠くを見つめることにより、毛様体筋を弛緩させて遠方を見る調節機能を回復させようとするのが望遠訓練法です。

このトレーニングをする場合に大切なのは、細かな形が分からないほど遠くのものを見るということです。近くの景色などを見ると、本能的にその細かなところまで見極めようとし、毛様体筋の緊張が持続してしまいます。水晶体のピントを合わせるために毛様体筋が緊張したり弛緩したりする必要がないほど遠くのものを見てください。そのような対象としては、夜空の星が最適とされていますが、星の見えない夜や昼間は、とにかくもっとも遠くにあって小さく見える何かを見つめてください。

スポンサードリンク

この記事のタグ

サイト内関連記事

子供の視力回復トレーニング【2】 遠方凝視法
子供の視力回復のトレーニングとして専門業者のトレーニングセンターでもよく行われて......
子供の視力回復トレーニング【3】 遠近体操法
子供の視力回復のトレーニングとしてもっとも手軽にできる方法が「遠近体操法」です。......
子供の視力回復トレーニング【4】 視点移動法
子供の視力回復のトレーニングとして、これまでは毛様体筋の緊張対策と強化法を紹介し......
子供の視力回復トレーニング【5】 眼筋体操
子供の視力回復のトレーニングとして、最後に「眼筋体操」を紹介します。これは海外の......

▲このページのトップへ